その目の不調『スマホ(スマートフォン)』の使い過ぎではありませんか?

最近は、どこを見てもスマホを使用している人を多く見かけます。

テレビや雑誌などでもよく取り上げられているように、スマホの使い過ぎによる目や体への負担はとても大きいようです。

 

近頃言われている「スマホ老眼」という言葉はご存知でしょうか?

「スマホ老眼」とは、スマホの使い過ぎによって生じる目の調節機能障害の一つです。長時間スマホを見つめることにより、ピント調節機能に負担をかけてしまい、ピント調節がスムーズに行われない状態になります。つまり、若くても老眼と同じような症状が現れるということです。

 

スマホは目から近距離で使用することが多いため、テレビやパソコン、タブレットなどよりも目への負担が大きくなります。もちろん、長時間の使用や近距離で見たりすれば同じです。ゲームやSNS、動画など楽しい時間に夢中になっていると、知らず知らずのうちにスマホ老眼になっているかもしれません。

大切な目をいたわって、スマホ老眼を予防しましょう。

まずはスマホ老眼になっていないかチェック項目をご紹介します。

 

<スマホ老眼チェック>

  1. スマホを1日に3時間以上使用している。
  2. スマホ使用後、画面から目を離すと周囲の視界にピントが合わない。
  3. 遠くを見ていた後に、近くを見るとピントが合わない。
  4. 近くを見ていた後に、遠くを見るとピントが合わない。
  5. 朝はスマホの画面が見えていたのに、夕方になると見えにくくなっている。
  6. 以前は読めていたスマホの文字が最近読みづらくなっている。
  7. 肩や首のこり、頭痛などが以前よりもひどくなっている。

 

3つ以上当てはまれば「スマホ老眼」の可能性が大きいようです。

疲れてきたら、少しの間目を閉じて休んだり、遠くを見る時間を作ったりするなど、画面を見る時間や頻度を減らし、目の休息を十分にとりましょう。スマホを見ない日をつくってみるのもよいと思います。

 

また、スマホ老眼は、大人だけでなく、10代の若い世代や小さな子供たちにも当てはまります。

スマホを長時間使用することによって、近視を進行させてしまう可能性もあります。

実際に、学校検診で視力低下を指摘され、受診されるお子さんの中にも、長時間スマホやゲームに夢中になっているというケースが多くみられます。

 

スマホとの付き合い方を家族で話し合い、ルールを決めて、何時間もおもちゃ代わりに 使用するのはやめましょう。

最近の見え方に不安がある方は一度眼科を受診されることをお勧めします。お気軽にご相談下さい。

 

参照文献 医学博士・眼科専門医 荒井 宏幸. (2016). スマホ老眼は治る! 扶桑社.

 

佐藤進眼科